今回の対象は先発品の錠剤です。
ピコスルファートナトリウム水和物を含む薬が、すべて販売終了になるわけではありません。後発品の錠剤が代替候補となるほか、内用液への変更も選択肢になります。
内用液に変更する場合に押さえておきたいのは、2.5mg錠1錠が、内用液0.75%の約5滴に相当することです。
販売中止の情報と、薬局での切り替え時に確認したい点を整理します。

販売中止の対象はラキソベロン錠2.5mg
Medical Tribuneの2026年10月2日付報道によると、帝人ファーマは10月1日にラキソベロン錠2.5mgの販売中止を発表しました。販売終了は2026年11月頃を予定し、理由は「諸般の事情」とされています。[1]
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象製品 | ラキソベロン錠2.5mg |
| 一般名 | ピコスルファートナトリウム水和物 |
| 製造販売元 | 帝人ファーマ株式会社 |
| 販売終了予定 | 2026年11月頃(報道による) |
| 代替候補として報じられた製品 | ピコスルファートナトリウム錠2.5mg「イワキ」「日医工」 |
※販売中止通知のメーカー原本は今回取得できていません。販売終了時期・代替候補は上記報道に基づく情報です。薬価の経過措置満了日は未確認のため掲載していません。実際の変更時には、メーカー・卸の最新案内を確認してください。
2.5mg錠1錠は、内用液0.75%の約5滴
後発品があるため、代替えに関しては大丈夫かと思いますが、
ラキソベロン内用液0.75%を使用する場合はどうすればよいのかを検討していきましょう。
ラキソベロン内用液0.75%は1mL中にピコスルファートナトリウム水和物7.5mgを含みます。電子添文では、15滴が1.0mLと示されています。
これをもとに計算すると、
- 内用液1滴:約0.5mg
- 内用液5滴:約2.5mg
- 2.5mg錠1錠:内用液約5滴
となります。
| 2.5mg錠の錠数 | 有効成分量 | 内用液0.75%の滴数の目安 | 液量の目安 |
|---|---|---|---|
| 1錠 | 2.5mg | 約5滴 | 約0.33mL |
| 2錠 | 5mg | 約10滴 | 約0.67mL |
| 3錠 | 7.5mg | 約15滴 | 1.0mL |
この表は有効成分量に基づく換算です。 切り替え後も同じ排便状態になることを保証するものではなく、実際の用量は処方医の指示と患者さんの反応に応じて調整します。
また、滴数は製品の容器を使うことを前提とした目安です。他社の内用液へ変更する場合も、採用製品の電子添文や容器の使用方法を確認してください。
ひよりもし錠剤がない場合でも液剤で対応が可能なんやな。



薬がない場合でも現場で対応できるように覚えておこうね
成人の通常用量でも、2~3錠と10~15滴が対応する
各種便秘症に対する成人の通常用量は、電子添文で次のように示されています。[2,3]
| 剤形 | 成人の通常用量(各種便秘症) |
|---|---|
| ラキソベロン錠2.5mg | 1日1回2~3錠 |
| ラキソベロン内用液0.75% | 1日1回10~15滴(0.67~1.0mL) |
いずれも年齢・症状により適宜増減します。
例えば、これまで2.5mg錠を2錠服用していた場合、有効成分量としては内用液約10滴が対応します。ただし、換算表を見て患者さん自身で変更するのではなく、変更後の処方・用量を確認することが必要です。
なお、内用液には大腸検査前処置の用法もありますので、便秘治療の滴数と、検査前処置で使用する量を混同しないようにしましょう。
薬局では「錠数」から「滴数」への変更を具体的に伝える
内用液への変更では、成分量の確認に加えて、服用方法を理解してもらうことが大切です。
服用する滴数と増減の範囲を明確にする
「これまでの2錠に相当する量は約10滴です」と説明したうえで、今回の処方で何滴服用するのかを具体的に確認します。
増減の指示がある場合は、その範囲も薬袋や薬剤情報提供書に記載し、患者さんや介護者と共有します。
容器の使い方と滴数の数え方を確認する
初めて内用液を使う患者さんには、製品の使用方法に沿って滴下方法を説明しましょう。
手指の動かしにくさや見えにくさがある場合は、実際に操作できるかを確認し、必要に応じて家族・介護者と管理方法を相談すると安心です。
変更後の排便状況を確認する
同じ成分量で切り替えても、腹痛・下痢などの症状や排便状況を確認します。
薬歴には、変更前の錠数、変更後の滴数、増減の指示、説明した内容を残しておくと、次回の評価につなげやすいでしょう。
内用液は2027年1月にアルフレッサ ファーマへ承継予定
錠剤の販売中止とは別に、帝人ファーマは2026年10月1日、ラキソベロン内用液0.75%の製造販売承認をアルフレッサ ファーマへ承継し、販売を移管する予定を公表しています。承継予定は2027年1月です。
内用液については、安定供給の継続を目的とした承継が案内されています。
患者さんへ説明する際も、錠剤の販売中止と内用液の販売移管を分けて伝えると、誤解を防ぎやすくなります。
参考資料
- Medical Tribune「緩下剤ラキソベロン錠が販売中止」(2026年10月2日)。販売終了予定・代替候補の情報源。
- PMDA「ラキソベロン内用液0.75%」電子添文。
- PMDA「ラキソベロン錠2.5mg」電子添文。
- 岩城製薬「ピコスルファートナトリウム錠2.5mg『イワキ』」製品情報。
- 帝人ファーマ「ラキソベロン内用液0.75%の製造販売承認の承継および販売移管について」(2026年10月1日)。









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