2026年8月17日承認|注目のジェネリック医薬品まとめ

2026年8月17日承認|注目のジェネリック医薬品まとめ

2026年8月17日、厚生労働省は後発医薬品17成分77品目を承認しました。

今回特に注目したいのは、これまでジェネリック医薬品がなかった5成分に初めて後発品が登場したことです。

薬剤師として押さえておきたいポイントを中心に、簡潔にまとめます。

目次

今回「初後発」となった5成分

8/17承認ジェネリック
先発医薬品一般名主な用途承認企業数
トラゼンタ錠リナグリプチン2型糖尿病8社
テネリア錠テネリグリプチン2型糖尿病1社
インチュニブ錠グアンファシンADHD6社
ノウリアスト錠イストラデフィリンパーキンソン病5社
ポマリストカプセルポマリドミド多発性骨髄腫2社

ジクトルテープにも注目

初後発となった5成分とは別に、今回もう一つ注目したいのがジクトルテープ75mgです。

ジクロフェナクナトリウムを高用量含有するテープ剤について、久光ファーマが後発品の承認を取得しました。

ジクロフェナクのテープ剤自体にはすでに複数の後発品がありますが、ジクトルテープ75mgに相当する高用量製剤としては初の後発品となります。

ジクトルテープは一般的なNSAIDsの貼付剤と異なり、経皮吸収されたジクロフェナクによって全身作用を示す製剤です。

そのため、いわゆる通常の「ジクロフェナクNaテープ」と同じ感覚で扱わないよう注意したいところです。

ただ、AGなのかどうかは詳細が不明です。わかり次第ここの記事に追記させていただきます。

エソメプラゾールに錠剤も?

表には記載していませんが、「JG」からエソメプラゾールの錠剤が発売されます。

一包化の時にカプセルがつぶれてしまう悩みがあった方も少なくないのではないでしょうか?

今回特に押さえておきたいポイント

トラゼンタは8社が参入

2型糖尿病治療薬のトラゼンタ錠5mg(リナグリプチン)には、8社が後発品の承認を取得しました。

今回の初後発品の中では最も参入企業が多く、今後、薬局でも目にする機会が増えそうです。

承認企業は以下の8社です。

  • キョーリンリメディオ
  • 沢井製薬
  • 全星薬品工業
  • ダイト
  • 東和薬品
  • 日新製薬
  • 日本ジェネリック
  • ニプロ

なお、製品によっては有効成分としてリナグリプチン水和物が使用されています。


テネリアは沢井製薬1社のみ

テネリア錠20mg・40mg(テネリグリプチン)の後発品は、今回沢井製薬1社のみが承認を取得しました。

製品名は、

  • テネリグリプチン錠20mg「サワイ」
  • テネリグリプチン錠40mg「サワイ」

です。

先発品のテネリアにはOD錠もありますが、今回承認された後発品は通常錠となっています。

採用するところは剤型注意やね

インチュニブは6社が参入

ADHD治療薬のインチュニブ錠(グアンファシン)には6社が参入しました。

承認企業は、

  • 共和薬品工業
  • 沢井製薬
  • 辰巳化学
  • 東和薬品
  • ニプロ
  • Meiji Seika ファルマ

です。

インチュニブは徐放製剤であり、後発品もグアンファシン徐放錠として承認されています。

1mg・2mg・3mgの規格があるため、今後採用品を検討する際には規格や包装単位なども確認しておきたいところです。

ノウリアストは「剤形」に注目

パーキンソン病治療薬のノウリアスト錠20mg(イストラデフィリン)には5社が参入しました。

  • 大原薬品工業
  • 共和薬品工業
  • 沢井製薬
  • 東和薬品
  • 日本ケミファ

ここで確認しておきたいのが剤形の違いです。

先発品のノウリアストは通常錠ですが、後発品の中には、

イストラデフィリンOD錠20mg

として承認された製品があります。

そのため、処方変更や採用品の切り替え時には、単に成分名だけでなく通常錠かOD錠かも確認しておく必要があります。

また、ノウリアストは革新的新薬の薬価を一定期間維持する仕組みの対象となっているため、後発品の薬価算定についても通常のケースとは少し異なります。

ポマリストは「承認内容の違い」に注意

多発性骨髄腫治療薬のポマリストカプセル(ポマリドミド)には、

  • 東和薬品
  • 富士製薬工業

の2社が参入しました。

今回の中で、薬剤師として特に注意しておきたい薬剤の一つです。
先発品のポマリストには、

  • デキサメタゾンとの併用
  • ボルテゾミブ+デキサメタゾンとの併用

などの用法・用量があります。

一方、今回承認された後発品では、

先発品と承認内容が完全には一致していません。

そのため、

ジェネリックが発売されたからといって、すべての処方でそのまま変更できるとは限らない

という点には注意が必要です。

処方内容や添付文書を確認したうえで対応する必要があります。

今回のポイントまとめ

2026年8月17日の承認では、17成分77品目の後発医薬品が承認されました。

特に押さえておきたいのは以下の点です。

  • トラゼンタ:8社が参入
  • テネリア:沢井製薬1社のみ
  • インチュニブ:6社が参入、徐放錠
  • ノウリアスト:後発品にはOD錠もあり、剤形に注意
  • ポマリスト:先発品と後発品で承認内容に違いあり
  • ジクトルテープ75mg:高用量ジクロフェナクテープにも後発品が登場

今回の承認では、単に「ジェネリックが増えた」というだけではなく、剤形や承認内容が先発品と異なる製品が含まれている点が重要です。

実際に発売・薬価収載された後は、薬価だけでなく、規格・剤形・適応・包装単位などもあわせて確認しておきたいところです。

参考資料

  • 厚生労働省 後発医薬品承認関連情報
  • AnswersNews「『トラゼンタ』『インチュニブ』など5成分に初の後発品承認」2026年8月17日
  • ミクスOnline「厚労省・後発品承認 初後発は5成分」2026年8月17日
  • 沢井製薬「ジェネリック医薬品7成分12品目の製造販売承認を取得」2026年8月17日
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この記事を書いた人

Yukiのアバター Yuki 管理薬剤師

調剤薬局で15年、管理薬剤師として13年勤務。
現在は学校薬剤師として小学校・中学校にも関わりながら、薬剤師向けサイト「PharmaNote」を運営しています。

薬剤師としての現場経験と、テレビ・アニメ作編曲家としての表現の経験を活かし、やさしく親しみやすい情報発信を心がけています。

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